令和元年6月25日 岡山県議会6月定例会一般質問

岡山県議会で第一声を上げさせていただきました。

1 農業について

(1)新規就農

(2)農家の事業承継

(3)農地集積

(4)所有者不明農地等

2 ごみに対する意識啓発について

3 岡山桃太郎空港の集客について

4 ひきこもりの未然防止について


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質問内容(抜粋)

1 農業について

(1)新規就農

(2)農家の事業承継

(3)農地集積


 私は,選挙中,治山治水は,政治の要諦と訴えてまいりました。山を治め,水を治めることであります。古来より,人間の生活は自然災害との闘いでした。水は,上から下へ流れます。県北の水は,山間を通り抜け,川に流れ込むことで,県南に運ばれてまいります。治山治水を進めていくためには,県北で十分な取り組みが行われなければ,県南での治山治水は不十分なものになってしまいます。山や田んぼが,国土,県土を守っているという意味におきましても,農業や林業に携わる方々に,これまで以上の温かい目を向けていただくようお願い申し上げます。県北の方々は,自然との闘いの中で,そういう気概を持って農業や林業を考えておられます。選挙中も,そのことを強く感じました。特に,農業においては,農業従事者の高齢化が著しく,国においても,世代間のバランスのとれた農業就業構造にしていく必要があるため,とりわけ若い世代の農業者を育成することが重要と考えています。

 農林水産業・地域の活力創造プランでは,新規就農し,定着する農業者を倍増し,2023年に40代以下の農業従事者を40万人に拡大する政策目標を掲げ,新規就農に関する政策を展開しております。しかしながら,一方で,新規就農に当たっては,さまざまな課題があります。全国新規就農相談センターが実施した「平成28年度新規就農者の就農実態調査」におきまして,新規就農者の経営面での問題,課題として,最も多かったのが所得が少ないことでした。新しく農業にチャレンジするにしても,家業として農業を継承するにしても,所得が確保され,労働に対する喜びを感じることが就農者をふやす上で重要な視点であると考えます。県北の農業についても,人口減少と高齢化の中で,10年後のことを見据えた準備が必要であろうということは,前々から言われ続けてきたことだと思いますが,事業を承継する人材の確保に確かなものはないように見られます。果たしてそれでいいのでしょうか。10年後,さらにその先を見据えて,本県の農業が発展していくためには,若い人の力は必要不可欠です。若い人に農業の魅力をしっかりと伝え,農業の発展はもちろん,県土を守る後継者となっていただかなければならないと思います。若い人にとっても,魅力のある農業とするために,新規就農について抱える課題について,どのように対策を行い,農業についてもらう取り組みを進めていくのか,知事の御所見をお願いいたします。

  また,新規就農者をふやすことは,大変重要な施策でありますが,もう一つ忘れてはならないことは,農業の事業承継であります。

  国が公表している「農村の現状に関する統計」によれば,農家の人口に占める65歳以上の高齢者の割合は,平成30年で実に43.5%と,半数に届こうとしています。団塊の世代が70歳以上になり,今後,これまでにない大量離農時代がやってまいります。一方で,2015年の農林業の統計調査によりますと,全国では,販売農家戸数のうち後継者がいる農家は49%と,過半数を割っている実態となっています。私は,美しく緑広がる田んぼや畑こそが日本の原風景であり,何百年もの間,里山に暮らす人々が守り続けてきた宝であると思います。先祖代々受け継がれてきた農地を絶やすことなく,次世代に引き継ぐことが大変重要なことであります。

  そこで,お伺いいたします。

  本県でも,後継者不足に悩まれている農家は多いと思われますが,そのような農家の方は,県下にどのぐらいおられるのでしょうか。さらに,対象農家をどのように把握し,どう支援されているのでしょうか。また,事業の承継は,すぐにできるものではなく,ある程度の時間が必要です。今は,まだ元気に農業をされている方であっても,今後を見据えて準備をしておかなくてはならないと思います。早い時期から事業の承継を,啓発を行うべきと考えますが,あわせて知事の御所見をお伺いいたします。

  次に,農地中間管理機構事業,いわゆる農地バンク事業についてお伺いいたします。

  農地中間管理機構は,農地の集積・集約化に向けて,貸し手と借り手をコーディネートする組織として,平成26年度に全都道府県に設置されました。信頼できる農地の中間的受け皿として,新しく農業を始めたい方の強い味方でもありますし,日本の農業を抱える生産性の低さという課題を解決する手段としても,大きく期待されております。今国会においても,農地バンク改正法が成立し,農協などが担っている農地の集積・集約化事業を,バンクに統合一体化するなど,農地の集積の加速を目指したものです。農業者の高齢化や後継者不足等により,今後,ますます農地バンクへの農地貸付希望は増加すると見込まれます。しかしながら,先日の新聞報道では,小規模な農地が多い中山間地域では,農地集積が進んでいないとありました。農地の形状から,効率的な農作業が難しいとの理由により,借り手が見つからず,耕作放棄地がふえる原因ともなっています。意欲のある農業者に,農地を集積し,大規模化を促す取り組みが進められている中で,中山間地域を多く持つ本県も知恵を出し,農地集積を進めていかなくてはなりません。さらなる農地集積のために,県としてどのように取り組まれていくのでしょうか,知事にお伺いいたします。 


田野たかあき

希望ある ふるさとに 田野たかあきの熱い想い 《虚心坦懐》 「見ます・聞きます・伝えます」